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IPO初値高騰は投資家に朗報だがTokyo AIMも気になる
2009年09月22日 (火) | 編集 |
今月上場した三菱総合研究所(3636)、SHO-BI(7819)は
初値が公開価格を大幅に上回り、7月のクックパッド(2193)、
4月のソケッツ(3634)に続き、IPO株への人気が
少しずつ改善されてきているような印象を受ける。

■“投資家センチメント”改善のメリットを受けるIPO

もっとも、SHO-BIと同じ日に上場したシーボン(4926)は
初値が公開価格を下回り、その後も株価は公開価格より下の水準で推移している。

銘柄によって投資家人気にばらつきがあるものの、
全体としては市場センチメントの持ち直しにより、
IPO銘柄に個人投資家が戻ってきたと言えるであろう。

市場センチメントが高いときにIPO市場が活性化するというのは通説であり、
IPOを語る際は、この「センチメント」という言葉がよく使われる。

しかし、このセンチメントという言葉ほどあいまいなものはない。
そしてこれほど、誰もコントロールができないものもない。

■センチメントの定義はあいまい

海外の研究によると、センチメントが高い時は、
初値高騰率も高いことが報告されているが、
投資家はセンチメントを事前に予測できれば、
より儲かりそうなIPOを予測することが可能となる。

センチメントをどのように計測できるかに関しては、明確なコンセンサスはない。
株式の取引量や回転率が増えると市場が活況を呈し、
センチメントが上昇した、と言われることもあるが、
では、どれほど取引量が増えるとセンチメントが
上昇したと言えるのかは、答えられる人はいない。

また、アメリカでは取引量以外に、クローズドエンドファンド(ETFやREITなど)の
純資産額に対してのディスカウント幅の大きさで
センチメントが測定可能だという研究もあれば、
消費者心理を表す変数(ミシガン大学の消費者信頼感指数など)も
センチメントの代理変数となりえるという研究もある。

はたまた、IPO件数がセンチメントを表すという議論もあり、
こうなると、センチメントが高いからIPO市場が活性化されたのか、
IPO市場が活性化されたからセンチメントが高まったのか、どちらかわからなくなる。

ただ、計測はできないものの、市場に空売り制約が
あるときによりセンチメントは発生しやすく、
また、社歴が短い、小規模、収益性が低い、成長性が非常に高いような
企業ほどセンチメントに左右されやすいと先行研究では報告されている。
これらからは、やはりIPO銘柄ほどセンチメントに左右されやすいということが言える。

■企業経営者の立場では初値高騰は避けたい

センチメントに左右されると、株価の動きがどうしても激しくなってしまう。
投資家にとって初値高騰は嬉しいが、企業にとっては
その後株価が右肩下がりで推移したのでは困る。

経営者にとっては、初値高騰よりは緩やかな右肩上がりの株価推移が最も好ましい。
最近、東証、大証、日本証券業協会で新興市場のあり方に関する議論がなされているが、
根底に存在する問題意識のひとつは、株価の安定化である。

そのためにとりうる策を考えてみると、
たとえば新興市場でより空売りをしやすくできるような市場の制度変更もありえる。
しかし、空売りがより可能になれば、大規模な資金力を有する
投資家が時価総額の低い新興市場銘柄に
大量の空売りをかけて、おもちゃ化するリスクも存在する。

したがって、新興市場は空売りに対しては、
より慎重になるべきだ、というのが一般的な議論であり、
空売りをより自由に行えるようにするという策は現実感に乏しい。

あるいは、個人投資家の参加割合を下げるという議論も出てくる。
センチメント投資家という言葉が存在するが、
「センチメント投資家=個人投資家」という構図で語られることが多い。

したがって、個人投資家の参加割合を下げることができれば、
より安定的な株価推移になるのではないかという仮説が成り立つわけだ。
特に、日本の新興市場は他の国に比べても、
個人投資家の参加割合が圧倒的に高いという特色を有する。

■Tokyo AIMと新興市場の関係は切り離せない

これに対しては、そのセンチメント投資家の代表格である個人投資家を排除した
「Tokyo AIM」が設立され、年内に上場1号が登場すると見られている。

IPO市場がやや持ち直しつつある中で、Tokyo AIMにとっては
比較的いいタイミングで船出ができそうである。
その後、どういう評価を受ける市場に育っていくか非常に注目されるところである。

以前も当コラムにて書いたが、Tokyo AIMが成功してしまうと、
個人投資家がおいしいIPO株を購入できる機会は減ってしまいかねない。

そういう意味では、IPO市場の初値高騰案件が戻ってきたと喜ぶのもいいのだが、
Tokyo AIMによる脅威が本当に差し迫ってきたとも言える。
新興市場の復活の議論は、Tokyo AIMのオープン後に再度行う必要がありそうである。
(ダイヤモンドZAIオンラインより抜粋)

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2009/10/09(Fri) 14:46 |   |  #[ 編集]
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